3Dスキャナ 「Qlone」の回転テーブルをLEGOで試作
経緯
CoLabo準備中、3Dスキャナもあったら面白そうだなと思い調べてみたところ
Fusiton360でお世話になっているAutodesk様謹製の「RECAP」というソフトがあることを知りました。
RECAPについて調べていくと、ますくさんのPhotogrammetryソフトの比較記事を見つけました。
なるほど、この手の機能はPhotogrammetryというのか。(ずっと「3Dスキャン」で調べてました・・・)
Photogrammetryソフトは現在群雄割拠していて
RealityCaptureが一歩秀でている・・・
しかし良いお値段します。(steamでアマチュア版があるようです)
需要があるか分からないうちはなるべく小さく小さく始めたいところ。
また、被写体の回りを回って撮影しまくらないのといけないというのは辛い。
屋外での撮影からモデルを作るまででなくても良いので、もっと気軽にできるものはないものか・・・
求める機能
- スペースを取らない
- 時間もかからない
- オブジェクトを回す感じにしたい
- できれば無料
- できれば3Dプリントして違和感ないレベルで
Qloneとの出会い
求めるものに近いものを探していくとQloneとというソフトを見つける。※紹介記事
EyeCueというイスラエルのテック企業謹製です。
ユニークなのは、QRコードのようなシートの上にオブジェクトを置いて
その回りをスマホでグルっと動画撮影すればスキャンされるというところ。
シートによってカメラの座標が相対的に指定される方式なので
オブジェクト側を回しても良いのです。
スキャンまでが大体2分、その後の処理が1分と、ストレスなく行えました。
(スマホがかなり熱くなり、バッテリー消耗も激しいです)
キた━━━(・∀・)━━━・・・?
左がスキャン対象物、右がスキャンした3DモデルをARで表示したものです。
セロハンテープということは分かりますが、造形がかなり粗いですね。シートを手で掴んで回して撮影したのですが、どうしても回転軸と速度にムラがあり
また振動で対象物がシートの上で僅かに移動してしまっていることが
この造形の荒さに繋がっているのだと思います。
そうなると、安定して撮影できる環境を作ってみる価値はありそうです。
LEGOで補助器具を作ってみる
そんなわけで、LEGOでちゃちゃっと作ってみました。
シートを土台にセロハンテープで取付、その土台にウォームギアを取り付けただけです。
※ウォームギアは圧倒的力を一方通行で生み出す実用性とロマン性を併せ持つギアです・・・!
LEGO補助器具使用でスキャン
※セロハンテープのスキャン時、キャプチャ取り忘れたので、代わりにマウスをスキャンした時のもの。
造形の結果は・・・
Woo!分裂したかのようです!良い感じです!
それでは次に、先ほど粗かったセロハンテープにリベンジ。
大分良くなりました!
・・・が、反射・透明・中空ものは流石に難しいみたいですね。
でもここまで再現できているのは凄いと思います。
最後に
スキャンしたモデルデータに帯する
加工や3Dプリンタでの出力はまた今度にしようと思います。
料金形態が1エクスポート毎に120円とお手頃な価格設定も良いですね。
今回、補助器具は有効性を確認するために
テキトーに済ませてしまいましたが
もっと突き詰めてよりお手軽確実精度良くスキャンできるような器具に発展させていきたいですね。
それでは。